先日の就労移行で、利用者さんの友達が、急きょ就職が決まったという話を聞いた。
就職が決まって僕もうれしくもあるし、もう会えなくなるのでしんみりする気持ちもあった。
そんなしんみりな一部始終をお話しします( ̄。 ̄)
「就職が決まった」という一報
朝、いつものように事業所に通所。
この日僕は体調が悪かった。
それに加え、お弁当注文当番、初めてのお茶当番、モップがけ当番と重なっていてあたふたしていた( ̄◇ ̄;)
さて、それはさておき、朝礼の時にスタッフさんから、
「◯◯さんが就職が決まられました。今日の3時前から卒業セレモニーをします」
とのことだった。
◯◯さん、就職決まったんや!
よかった!
と思った。
以前、「なかなか就職が決まらない」ということを漏らしていたので、決まって本当に良かった、と思った。
就職が決まったので、今日をもって事業所を卒業になるとのこと。
明日からもう会えなくなるということを、今日突然知らされたのだった。
寂しい別れ
利用者さんが就職決まるというのはとても喜ばしいこと。
しかしその反面、事業所にはもう来なくなるので、もう会えなくなるわけだ。
毎日一緒に、いろいろなプログラムや訓練をやっていた友達がひとりいなくなってしまうのだ。
うれしくもあり、寂しくもある。
なんともジレンマだった。
卒業セレモニー
祝いの言葉とプレゼント
さて、1日のプログラム等が終わり、卒業セレモニーが始まった。
教室前のホワイトボードには「卒業おめでとう」の文字と似顔絵が描かれていた。
今日卒業する人は、◯◯さん含めて2名。
この2人が前に座り、それぞれ担当のスタッフから、卒業を祝うコメントが寄せられた。
「ご就職、ご卒業おめでとうございます。これからも大変だと思うけど、その時はまたここにぜひ相談に来てください」
障害者雇用で働いても、僕ら障害者は必ず困難にぶち当たる。
その時は事業所に相談に来ることがとても大切なのだ。
そのあと、お2人に記念のみんなからの寄せ書きとプレゼント。
◯◯さんへのプレゼントはキッチンタイマー。
仕事をしてると休憩を忘れてしまうので、それを防ぐためのグッズだ。
ご本人さんからの喜びの言葉
お2人から喜びのコメントを聞かせてもらった。
お2人とも通っていた実習先で「うちに来てほしい」という話をもらったとのこと。
◯◯さんは、その話を直接聞かされて当初とても困惑したとのこと。
しかしその後、事業所のスタッフさんとも話し合って、そこに就職することに決めたそうな。
◯◯さんは事業所に1年8か月も通所していた。
なかなか就職が決まらない中、突然の話だったので、さすがにびっくりしたのだろう。
あきらめることなく、よくがんばられたことと思う。
みんなから2人への言葉
利用者みんなから2人へ、ひとりずつあいさつを述べた。
僕は自分の番が回ってくるまで、◯◯さんに何を言えば良いのか言葉が出てこなかった。
体調が悪いので、ささっと済まそうかなとも思った。
やがて自分の番が回ってきた。
「◯◯さん、ご卒業ご就職おめでとうございます。なにを言ったらいいのか、こういうのは苦手なのですが。。以前”就職決まるんかなぁ”と言っていたのを聞いていたので、”なんとか就職決まらないかなぁ”と思っていたのですが、今回無事に決まってよかったです。またOB会で会ったら、仕事の話聞かせてください」
短かったのか長かったのかは分からないが、伝えたかったこと、言ってあげたかったことは言えたのかな。。と思う。。。
セレモニー終わって
セレモニーが終わったあと、僕はお茶当番だったのを思い出して、慌ててお茶の後片付けをしていた。
片付けが終わったあと、◯◯さんはまだ居たので、少しいろいろと話をした。
勤務先のこと、これからのことなど。
この日は金曜日だったけど、翌週の月曜日から早速出勤とのこと。
ああ、本当に卒業なんだなぁ。
最後に別れのあいさつをして、僕は事業所を出た。
しんみり(笑)
事業所を出たあとは、何とも言えないしんみり感が残った。
この友達とは知り合って3か月だが、もっと長く一緒だったような気がした。
体調が悪くてしんどかったけど、休まなくてよかったと思った。
来週からこの友達は居ないけど、まあでもOB会もあることだし、また会えるよ( ̄。 ̄)
。。て、来週たまたま早速OB会がある(爆)
◯◯さん、来るかな?
行こうかな?どうしようかな?
コミニュケーションに障害のある僕は、OB会への出席に今ひとつ迷う。
そんなことを考えながら、愛車のマウンテンバイクをこいで家路についた。
夏も終わって、秋の涼しい風が吹いていた。