発達障害の特性の1つに「記憶力が強い」というのがある。
ただし、記憶力が強いといっても特徴があって、何でも覚えられるわけじゃない。その記憶力には非常に特徴がある。
以下、僕自身はどうなのかも交えて紹介してみたい( ̄。 ̄)
ついでに、僕のその記憶力が活性化(?)したことがあったので、その事例を紹介したいと思う。
こだわりの強いことはよく覚える
「こだわり」に関してはこちらの記事で紹介しているが、僕もこだわりの強いことに関しては強い記憶力を発揮する。
僕はコンピューターにこだわりが強いけど、コンピューターの使い方やWindowsの設定方法、コンピューターの横文字の専門用語など、少々ややこしくても一度聞けば/操作すれば一発で覚えてしまう。メモをする必要も無い。
そして、一度覚えたことはなかなか忘れることがない。
ちなみに僕のIQは110もある。これは結構高い数値だそうな。
IQが高いのも発達障害の特性だが、残念ながら障害のためにこのIQを生かすことが僕はできないらしい(;_;)
遠い昔の情景まで覚えている
これは僕は当てはまらないことなんやけど、記憶の強い人は、遠い昔のその時の情景を映像で詳しく覚えているそうで、その時に周りにおいてあった物やその色まではっきり覚えているそうな。
僕は昔の情景とかは、そんなに強く覚えているわけじゃないなぁ( ̄。 ̄)
ちなみに、発達障害にはさまざまな特性があるが、すべての人にすべての特性が現れるというわけじゃない。
1から10まで特性があるとしたら、1,3,6,9の特性がある人もいれば、2,5,8,9,10の特性がある人もいるということね( ̄。 ̄)
興味のないことはまったくおぼえられない
「え?記憶力強いのになんで?」と思うかもしれない( ̄。 ̄;)
そう。発達障害の人は、興味の無いことにはまったく記憶力が発揮できないのだ。
誤解されそうだが、これはわがままではない。発達障害の特性なんやね。
ちなみに僕は、学校では英語が得意だった。単語もどんどん覚えられて、成績は5だった。
しかし、社会科は大の大嫌いで、何も覚えられず、成績は2だった。
発達障害は、ほんとに得意なことと不得意なことが極端なんやね。
怒られたことなど、いやなことも強く記憶されてフラッシュバックしてしまう
これが諸刃の剣というか、「記憶力が強い」ことでのウィークポイント。
興味の無いことは覚えないくせに、いやなことを強く記憶してしまう傾向がある。
特に僕が困っているのが、仕事で怒られたときの記憶。
非常に鮮明に覚えていて、よくフラッシュバックもする。
そのいやな思いを何度も何度も味わってしまうのだ。
それを繰り返して、仕事がだんだんいやになったり、怒られた上司に話しかけるのが怖くなったりする。
最悪、それが原因で仕事を辞めたこともあった。
これに関しては僕も対処方法が見つかっていない。
また何か分かれば、このブログに書こうと思う。
この「記憶力」も、発達障害の強み
ウィークポイントと考えられる部分もあるが、記憶力が強いというのも上手く生かせれば発達障害の強みとなる。
「上手く生かせれば」というのは、興味の無いことは全然覚えられないので、いかにしてこの記憶力を引き出すかである。
「興味を持つようにすればいいじゃん」
といいたいところだが、これは発達障害の特性。
興味ないことに興味を持つというのことは並大抵ではない( ̄ω ̄;)
これに関して、僕の経験談を最後に1つ話したい。
難関の情報処理技術者試験に合格
僕はIQが110あるが発達障害のため生かせないと先に書いたが、これを生かすことに成功した事例があった。
かつて学生の頃は勉強ができず、大学受験もまったくだめだった。
とても頭が良いとはお世辞にも思えなかった。
しかし社会人になってしばらく、コンピューターの国家資格である「情報処理技術者」の資格取得に向けて勉強していたことがある。
情報処理試験には10種類ほどのカテゴリーがあり、その中でも高難易度(レベル1〜4のうち、レベル4)の「情報セキュリティスペシャリスト」に挑戦していた。
ハチャメチャに難しくて、何度試験を受けても不合格だった。
ところがそのとき、「記憶力」を活性化させる事態が職場で起こった。
当時勤めていた女子大にて、上層部が全教職員に対してハチャメチャなことを言ってきたのだ。
「以前よりワープロ書きで作成している稟議書をすべて手書きで作成すること。ワープロで作成するより手書きの方が効率が良いと考える。これに意義あるものは理事長室まで直接言いにくること」
このことに対して僕は完全にブチ切れた。
「くそ!!いままでもいろいろ言ってきやがったけどもうガマンならん!資格とって転職してやる!」
この反骨精神で猛勉強し、僕は通算4度目の試験で情報セキュリティスペシャリストに合格した。当時の合格率はわずか17%だった。
いや〜〜何がきっかけで「記憶力」が発動するか分からないもんだな〜〜
今思えば上層部に感謝だね( ̄。 ̄)
以上、僕の経験談でした。
皆さんも、何らかのきっかけで自信の「記憶力」が発動すれば、と願ってやみません。