発達障害にとって、これはかなり難しいことだ。
僕自身もこれにはかなり難儀している。
しかし、以前に比べて人とのコミュニケーションがまだできるようになった方である(それでも定型発達の人と比べれば遠く及ばない)
どういう経緯で僕が以前よりもコミュニケーションが取れるようになったかを話したいと思う。
どうしてコミュニケーションできるようになったか
「習うより慣れろ」なんて言葉があるが、この言葉通り、僕はさまざまな職場でコミュニケーションをとらなければいけない状況がよくあったからではないかと思われる。
しかし僕は発達障害。「コミュニケーションに障害がある」という診断が出ている。これは普通治らない、と聞いている。
なぜ以前よりもコミュニケーションが取れるようになったかは自分でもよくわからないのだが、強いて言うなら「習うより慣れろ」という環境にいたから、ということしか思いつかない。
もう1つ言うなら、「対人関係に恵まれていた」と言える。
僕がいままで務めてきた職場はみんな対人関係が良かった。いじめがなかったのはもちろん、セクハラやパワハラなどもほとんどなかった。
かつて僕は、幼少にいじめを受けて、より人に接することができなくなっていたが、社会人になってから良い人達に囲まれて社会生活を送ることで、いじめのトラウマが以前よりも解消されて人と接するようになれた。。。のかもしれない。。
どんな職場で「慣れ」たのか
いままで勤めてきた職場の中で、その1つを紹介する。
かつて僕は、女子校でSEとして勤めていたことがある。コンピューター教室の管理、授業補助、教職員向けヘルプデスク(パソコントラブル対応)をやっていた。
学校という職場で勤めるには、女子生徒とコミュニケーションが取れなければ仕事にならない。
しかし僕は、幼少にコミュニケーションのトラブルでクラスの女子全員から嫌われていたという経緯がある。女子が大の苦手なのである。
そんな僕だから、コンピューター教室で女子生徒に授業補助でパソコンを教えるなんて、はたしてやっていけるだろうかと汗をかかずにはいられなかった(汗)
なにせ新学期なんか、コンピューター教室ガイダンスをやるんで、40人の女子校生の前に立って話すわけだ。そりゃああんた、もう緊張しますよほんと( ̄◇ ̄;)
やんちゃして僕を困らせる生徒もいたが、女子生徒のみんなはとても僕を慕ってくれた。これが女子生徒みんなとコミュニケーションできるようになった理由の1つだろうか。
とどのつまり、コミュニケーションのスキルをあげるには
僕はまさに、職場環境に大変恵まれてたとしか言いようがない。先ほどの女子校は紙一重のような(ひとつ間違えればトラウマの傷が広がりかねない)環境だったが、それも必要な要素であったと思う。
僕がいままで勤めてきた職場にあった重要な要素は、
- 対人関係が良い
- 「慣れる」必要がある場面がある
- コミュニケーションの相手がかつてのトラウマの対象
ということが揃っていたことだろうか。
「対人関係の良い」職場にて、「トラウマの対象」とコミュニケーションを取って、仕事を進めるためにはそれに「慣れる」必要があった。
そうすることで、「トラウマである女性は、本来は自分を傷つけるものではない」、ということを体で知っていくことで、人とのコミュニケーションが取れるようになっていったと考えられる。
しかし実現は難しい
じゃあ、皆さんも同じようにやってみてください、というのは無理がある。
先ほど紹介したような、3つの要素が揃っている職場を探し当てるのは不可能である。まさに僕は恵まれてたといえる。
また、トラウマを解消することのできた職場は女子校1つだけではない。他にもこういった職場に僕は恵まれてきた。
結局のところ、これを読んでいる皆さんに的確な対処法を紹介することはできていないと思う。しかし、これが何らかの形で、みなさんの手助けに少しでもなれば、と切に願う。